講演の2番目はMozilla CorporationのDavid TenserさんによるProject SUMOの説明でした。
David Tenserさんはスウェーデンのご出身で(Firefoxの普及率が高いという噂!)、同時通訳にて説明されました。
2002年からサポートプロジェクトに参加されていて、当時はMozillaZineといつのが最大のコミュニティだったそうです。
MozillaZineでは、毎回同じ質問が繰り返され、同じ回答が繰り返されていて、結構な負担になっていました。そこで、良くある質問などをFirefox HelpとしてFirefox1.1のときにMozilla.orgへ移転し実装されたそうです。
そもそも、何故、Firefoxのオフィシャルサポートが必要なのか?
(1)これまでは技術に詳しいユーザーが使ってきていたが、今は一般のユーザーが増えてきた
(2)これまではどこに質問すればよいか分からなかったのでウェブサイトのいろんなところを見て回ってしまっていた
(3)開発者がユーザー体験をする
などを挙げておられました。
一般ユーザーに普及するために重要なプロジェクトなんですね。
Project SUMOでは3つのツールがあり、
ナレッジベース
フォーラム
ライブチャット
によって、ユーザーの問題解決に答えています。
ナレッジベースではTiki/Wikiによって構築されていて、記事や回答のレビューシステムによって品質を高めています。
カテゴライズされていないので、「タグ」によって検索で探す仕組みです。
フィードバックについては、
Firefoxを使っていてのトラブルについて解決できたかどうか?
記事自体が分かりやすいかどうか?
その他、記事についての自由な記述
があります。
フォーラムは一般的な掲示板です。
ライブチャットでは、質問者が疑問を書き込むと
その場で質問者の個人的な環境に応じて回答する
質問者の手順通りになぞって問題解決させる
但し、ユーザーとヘルパーが同時にログインしておく必要があるそうです。(そりゃそうだ。w)
Project SUMOの成果として、
Firefox3.0のHelpへの組み込み
25カ国語対応
技術的に深くなくてもボランティアとして参加可能
SUMOの露出を挙げます。
ローカリゼーション(現地言語化)ではウェブアプリにおいて翻訳し、翻訳されていなかったらされていない旨の説明でした。
Project SUMOの今後として、
デザインの変更
Firefox3.0スクリーンキャストコンテスト
フォーラムの多言語化
検索の改善、スクリーンショットの改善(注釈を入れなくてもイイ)
最後に、Project SUMOではユーザーのみなさんにボランティアとしての協力依頼で終わりました。
質疑応答の中で、BugZillaへのブリッジはあるのか?という質問がありました。
答えとしては、一般ユーザーからという面ではないが、SUMOを通じて開発に繋げるそうです。
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